ダンス・フェスティバル· 実際の運営記録
SIDF:数千枚のダンス写真を参加者に届ける方法
ソウル国際ダンスフェスティバルの運営記録から見る、セルフィー検索とQRコードの案内。共有フォルダーから自分の写真を探していた流れがどう変わったのかを紹介します。
ダンスフェスティバルが終わったあとに残るのは、ステージの写真だけではありません。ワークショップで一緒に練習した瞬間、ソーシャルダンスのフロアで出会ったパートナー、出番を待つ表情まで、カメラに収められます。課題は、その写真を写っている本人に届けることでした。
2026年4月のソウル国際ダンスフェスティバル(SIDF)では、複数の撮影者が撮った写真をPikFindで届けました。当時の現場記録をもとに、写真を集める作業と参加者が自分の写真を探す体験をどのようにつないだのかを振り返ります。
共有フォルダーを開いても、自分の写真がすぐに見つかるわけではありませんでした
イベントの写真をひとつのフォルダーにアップロードすると、受け渡しが終わったように見えます。しかし、参加者に届くのは自分の写真ではなく、数千個のファイルです。撮影日やセッションを覚えていても、ファイル名だけで自分が写った場面を探すのは簡単ではありません。
SIDFの現場記録にも、写真をめくるうちに探すのを諦めたり、帰国後に自分の写真を見つけられなかったりした参加者の課題が残っています。運営に必要だったのはアップロードする場所に加えて、参加者一人ひとりが自分の写真にたどり着く経路でした。
イベントのQRコードからセルフィー検索へ進む流れを用意しました
撮影した写真を日付やセッションごとに集め、参加者にはイベントのQRコードを案内しました。参加者はQRコードからイベントページを開き、セルフィー1枚で自分が写っている写真を検索しました。ファイル名を推測したり、運営に個別の送付を依頼したりする手間を減らせる仕組みです。
複数の撮影者の写真が同じイベントに集まっていれば、参加者が撮影者ごとに別のリンクを受け取る必要もありません。撮影者は写真をアップロードし、参加者はひとつのイベントページで検索するという役割分担ができます。
暗いフロアの写真では、結果を確認できる余地を残します
踊っている写真は、正面から撮ったプロフィール写真とは違います。照明が暗く、顔が横を向いていたり、ほかの人に隠れていたりすることもあります。セルフィー検索を使えば、すべての場面が見つかるというわけではありません。
現在のPikFindでは、確度の高い結果と確認が必要な候補を分けて表示します。候補の中で自分を確認したり、別の角度のセルフィーを追加したりして、さらに探すことができます。イベントの設定で許可されていれば、撮影時刻やフォルダーで場面を絞り込むこともできます。これはSIDFで測定した成果ではなく、同じ状況で活用できる現在の機能です。
写真を探す体験でも、撮影者と参加者の両方を考えます
写真には撮影者の情報が紐づいているため、参加者は気に入った1枚を見ながら誰が撮ったのかを確認できます。写真を届けるイベントページが、撮影者の仕事を紹介する接点にもなります。
検索に使うセルフィーは保存せず、処理後に破棄します。顔検索はそのイベント内で行われます。写真の掲載取り下げを依頼する経路も用意されています。写真を多く見せることと同じように、参加者が自分の写真をどう扱えるのかを理解することも大切です。
次のイベントでは、参加者が写真を探すところまで準備します
SIDFの記録が示す変化は、アップロード先を変えたことだけではありません。写真が集まるイベントページと、参加者が検索を始めるQRコードを、ひとつの流れにつなげました。
似たイベントを準備するなら、イベントリンクをどこで案内するか、写真をどのセッションに分けるか、検索で見つからなかった写真を参加者がどう追加で探せるかを、先に決めてみてください。撮影後の受け渡しも、現場運営の一部になります。